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内視鏡的胃瘻(PEG)について

 何らかの原因で口から物を上手く飲み込めなくなってしまった場合に考えられる方法の一つです。内視鏡(つまり胃カメラ)を使って直接『胃』に穴を開け、これを『新しい口(及びノド)』として食事をとってもらう方法です。
利点は一日3回、まるで食事をしたように胃袋や腸が動くので、生理的で、場合によっては家族と同じものを流動状態にして食べられる事です。欠点は胃の手術をしておられる方に適応出来ない場合がある等の制約がある事でしょうか。他の栄養法(中心静脈栄養や、経鼻胃管による栄養など)に比べて、敗血症や反復性肺炎の可能性が大きく低下し、嚥下訓練(飲み込み訓練)が行ない易い等の優位な点が目だちます。
 当病院は条件が揃う方には胃瘻増設を強くお勧めします。その条件とは、

内視鏡を行える条件にあり、胃全摘を受けていない方。
胃や腸の動きに問題が無い方。
合併症による禁忌の無い方。
等になります。
  (症例によって条件が異なります)


胃瘻をお勧めした時に御家族から受ける質問は以下のようなものです。
 
今後食事は口から食べられなくなるのですか?
お風呂には入れなくなるのですか?
流動食はどうするのですか?栄養状態は問題ないのですか?
金額は幾らかかりますか?
特別養護老人ホームや老人保険施設への入所は大丈夫ですか?
  等が代表例です。
 胃瘻を作る事により、むしろ『嚥下訓練』と言う飲み込み動作の練習が上手く行く場合があります。上手く言って口から食べられるようになったら、胃瘻を抜いてしまっても構いません。その場合は2、3日で傷が閉じてしまいます。もちろん、いざと言う時の為に残しておいても構いません。お風呂は問題なく入れます。もし、チューブの周りからお湯が侵入したとしても、お湯は胃袋の中に入るだけで、腹膜炎を起こす心配はほとんどありません。
流動食には大きく分けて2種類あり、保険が効く『薬品タイプ』と、保険に関係ない『食品タイプ』です。各々利点欠点がありますので、上手く使い分けるか、もしくは併用するようにします。いずれにしても御自分で作る必要は無く、栄養バランスも第6次改定以来、非常に良くなっています。今後も改良が加えられて行く事は間違いありません。微量元素や繊維成分等で不足する可能性があるものがありますが、それには対処法がありますので心配はいりません。
内視鏡的胃瘻増設は健康保険でカバーされていますので、金額的に大きな負担になるような事はありません。金額は年令や収入等の条件により個人差が出る場合がありますが、いずれにせよ大きな負担にはなりません。
日本ではまだ、胃瘻に対する理解が低く、当院周辺の老人ホーム、老健施設でも十分な受け入れ体勢にあるとは言えません。しかし、欧米諸国の老人ホームでは、経口摂取出来ない方は胃瘻を作っていなければ入所出来ないルールもあり、今後日本でも理解が高まる事と思われます。胃瘻があるからと言って入所出来ない、もし本当にそんな事があるとしたら、それは立派な差別でしょう。当院付属の老人ホーム、老健施設では胃瘻の患者様も当然受け入れており、日立市周辺の施設の中には、胃瘻に対する御理解を頂いて受け入れが進んで来ている施設もみられるようになって来ています。
胃瘻についてお悩みの方は、当ホームページのリンク集から、PDN(ペグドクターズネットワーク)のホームページを是非御覧下さい。

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